2025年 10月 30日
負けず嫌い
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ゴルフの愉しみ方は、十人十色様々あるんだと思う。ぼくもここでその愉しみ方について、思うところを色々と書いてきた。ラウンドでは、愉快な仲間との愉しい時間を過ごし、スコアを競い、一打一打に一喜一憂し、素晴らしいコースとの対話を堪能し、ひと時自然を身近に感じる。ラウンド以外の時でも、お気に入りのウェアを物色し、クラブの手入れをし、まだ見ぬ世界中の素晴らしいコースの写真に感嘆し、これまでのラウンドの結果を振り返り、練習場であれこれ試し、愉快な仲間たちとゴルフ談義に花を咲かせる。もちろん、これは本心からくる思いだ。けれど白状すると、実は少々格好をつけ過ぎている。

中学の時、仲のいい友人とある時から定期テストの成績を競い合うようになった。2年生の最後の頃からだったか、中間テスト・期末テストが終わると2人で職員室に行って順位を聞きにいくようになった。当時1学年250人ほどいて、友人と順位を競ったのである。最初に聞きに行った時、2人とも60番台で僅差だった、それ以降も40番台、30番台、20番台と同じように順位を上げていった。最終的には、2人とも10番台まで順位を上げて、同じ高校に進学した。この友人がいなかったら、ぼくは勉強をしなかったと思う。勉強して知識が身につく楽しさより、友人との競争が面白くて仕方なかった。だから、負けてたまるかと、必死で勉強した。

穏やかなオヤジを装ってきたけれど、本質は負けず嫌い。負けると、悔しくて堪らない。もう還暦も過ぎてるのに、ギラギラして負けず嫌いを表に出すのも不恰好かなと自重してきた。でも、やっぱり負けるのは嫌だ。だからゴルフでも、ぼくの愉しみの最上位に来るのは友人たちとの勝負であり、自分の思ったラウンドができるのか、ショットが放てるのかといった自分との勝負だ。みっともないと思われようと、大人気ないと思われようと、友人たちとの勝負に勝つことに固執したいし、もっともっと上手くなって自分の思っているラウンドをしたいと思う。そのために練習もある程度頑張ってるんだけれど、なかなかスコアに繋がらない。そんな時、『スコアもいいけど、ゴルフにはもった違う愉しみ方があるじゃないか』と、自分に言い聞かせてきた。違った愉しみ方があるし、それも追い求めたいけれど、やっぱりスコアを追い求めるのが面白い。

運動系では小学生の頃から、自信があった。何をやっても、そこそこ上手くこなした。自画自賛と言われればそれまでだが、恵まれた体躯と運動神経を与えられているのは、過去の実績が証明している。まあ、そこそこなので、そこそこなんだけど、それでもある程度はいける自信がある。ところが、このゴルフってやつだけは、どうも上手くいかない。その悔しさを、覆い隠すことをやめることにした。練習、筋トレ、ストレッチ、知識に、本気で向き合ってやろうと思う。で、友人たちに圧勝してやろうと思う。友人たちが憎いとか、そんな感情は全くない。ぼくにとってのモチベーションは、友人たちとの勝負だ。だから、奴らと愉しい時間を過ごしながらも、スコアで競い合う面白さも味わいたい。時間はかかるだろうけれど、マジでやる。なぜって、死ぬまで負けず嫌いは治りそうにないからね。


by nishan-cordy | 2025-10-30 19:41 | Golf | Comments(0)
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