2024年 02月 05日
無い物ねだり
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レンズの性能、画素数、イメージセンサーの大きさ。腕のないぼくは、ついつい写真の出来をこれらのせいにしてしまう。勿論、ある程度のテクニックは必要だし、明るいレンズを着けてフルサイズのカメラで撮るに越したことはないと思うけど、決してそればかりじゃないように最近特に感じる。じゃ何が大事になってくるのか?それは、センス。

こう言っちゃうと身も蓋もないんだけれど、同じ景色を、同じシーンを撮っても、どこをどう切り取るのかで伝わるものが決定的に違ってくる。そもそも何に心を動かされてカメラを構えてレンズを向けたのかが伝わってくるのは、撮し手のセンスに多いに左右されるんじゃないかと思う。

以前訪れたことのあるお寺の写真を、ある方のブログで拝見して衝撃を受けた。『そこを、そんな風に切り取るんですか!』とか、『そうそう、ぼくもそこに心を動かされたんです!』とか。迫力というか、伝わってくるものというか、圧倒的な力にただただ見入ってしまった。それに比べて、ぼくの撮った写真のなんと薄っぺらいことか。ただの説明にしかなっていないし、かろうじて記録に留めたというレベル。でもセンスって、鍛える事ができるとも思う。撮影の経験を積んで、たくさんの失敗をして、そこから気づきや学びを得て、多くの作品を観て、だんだんと表現っていうレベルに近ずいていくんじゃないかと。いや表現者になりたいなどと大それたことを思っているわけじゃないんだけれど、もう少しだけ深いところで写真と対峙できたらもっと愉しいだろうなって。自己満足の世界で、もっと遊んでみたいなって、そんな風に思う今日この頃なのである(笑)。


by nishan-cordy | 2024-02-05 22:34 | カメラ | Comments(0)
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