信号待ち、子供に帰る

思うところあって、再びコンデジを持ち歩くようにした。

（非日常へのお誘い　2024.1.23 参照）

仕事が終わって、家路へと。駐車場でフォレスターに乗り込み、バッグからコンデジを取り出してセンターコンソールに置いた。信号で停まる度にコンデジを手にとっては、被写体を探す。どこかに隠れているフォトジェニックなシーンを切り取ろうと、目を皿のようにして探す。信号待ちの数分で見つけられなかったら、次の信号までお預けということに。そして、また信号で停まった時、同じように目を皿のようにして辺りを見渡す。見つけ出す事ができる時もあれば、空振りに終わる時もある。でも、見つけられるかどうかは大した問題じゃなく、ほんの数分間、子供の時のように好奇心に満ちた気持ちで必死で探すのが愉しい。

信号待ちの度に意味もなくスマホでSNSを見るのが癖になっていた大人のぼくより、虫取り網を片手に原っぱを探索していた時のような子供のぼくのほうが面白い。子供の頃に原っぱを探し回っていた時は、虫が捕まえられるかどうかが大きな問題だった。でも、今のぼくには虫が捕まえられるかどうかより、虫取り網を携えて原っぱにいることの方が大事。なんとなくその方が、生き生きした自分でいられるような気がする。

今日は、虫を捕まえる事ができなかった。

明日もう一度、原っぱに行って探してみようと思う。