2023年 08月 06日
素敵な先生
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ゴルフ仲間に、何人かシングルプレイヤーがいる。彼らはぼくにとっての、とっても素敵な先生だ。シングルプレイヤーなので、高いゴルフの技術を身につけていることは当然のこと。でも、彼らを見ていて、技術的なことを学びとることはほとんどない。ぼくには、それ程の観察力もなければ、理解力もない。じゃ、どうして彼らが素敵な先生なのか?

シングルプレイヤーのAは、My目土袋を持参して、自分のディボット跡にサッと目土をする。それどころか、奴はカートに乗らず殆ど歩いてラウンドするんだけど、コースにディボット跡を見つけると目土をして回るのである。それも仰々しくなく、とっても自然にあっさりと目土をする。コースとコースを管理するスタッフの方々に敬意を表してそするんだろうけれど、その所作がとても素敵に感じる。ぼくも奴に影響を受けてMy目土バッグを持参しているんだけれど、まだまだ奴のように、ごく自然にあっさりと目土をする域には至っていない。『目土をしてるぼくって、マナーいいでしょ?いけてるゴルファーでしょ?』って意識がどうも拭い去ることが出来ない、助平根性丸出しなへぼゴルファーだ。

シングルプレイヤーのBでも、時々ティーショットを曲げて林の方へ打ち込むことがある。そんな時Bは、すぐさま暫定球を打つ。『本球がタイトリスト黒の1番、暫定球はタイトリスト黒の3番です。』と告げて、間髪入れず暫定球を打つ。へぼゴルファーのぼくにすると、多分あるだろうから何も暫定球を打たなくてもと思う。実際、ぼくはこの辺りかなというところに行って、見つけることが出来ずに、紛失球になってってことを何度か経験している。で、ボールを紛失した場所付近からも、2打罰でプレーというローカルルールでプレーしている。でも、本来は1打罰でボールを打った場所まで戻り、再度打ち直すことになる。Bは競技にも頻繁に出ているので、対応を熟知しているようだ。プライベートなラウンドだからという人もいるかもしれないけれど、本来のルールに則ったプレーは気持ちが引き締まるし、何よりゴルフ本来の楽しみを教えてもらえる。ヤツも仰々しくなく、さらっと暫定球を打って対応する。その所作が、とても素敵に感じる。

シンブルプレイヤーのCは、ゴルフ場ではお酒を飲まない。普段はお酒好きで、一緒にメシに行っても結構飲む。でも、ラウンドの時は、一切飲まない。理由を聞いたことはないんだけど、”自分のゴルフを楽しみたい”、それをお酒で邪魔されたくないって思っているようだ。でも他人に自らの考えを、一切強要しない。それぞれにゴルフの愉しみ方があって、それぞれが自分のゴルフを愉しめばいいと考えているようだ。ストイックさを内に秘めてるんだけれど、ヤツも決して仰々しくなく周りにストイックさの圧をかけることもない。なんとも、おしゃれなゴルファーだと感じる。

そして3人に共通するのが、ぼくが聞くまで一切のアドバイスをしないってこと。ぼくのひどいゴルフを見ても、一切なんのアドバイスもしない。教えるなんてこともない。たまらずぼくがどうしてだろうと聞くと、やっとアドバイスしてくれるんだけれど、その際も決して長々と教え込むなんてことはない。ポイントを簡潔に伝えてくれるだけ。所謂『教え魔』とは、真逆である。
素敵な先生の教えを胸に、ぼくも彼らのようなゴルファーを目指すことにしよう。


by nishan-cordy | 2023-08-06 17:24 | Golf | Comments(0)
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