2021年 11月 05日
カンカンにお菓子
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頂いたり、買ってきたりしたお菓子を、カンカンに入れてキッチンとリビングの間のカウンターに置いてある。それまでは、箱のまま出窓に置いていたんだけれど、流石に温度も高いし食べ物には環境が悪いだろうと、置き場所を変更したって訳。

ぼくが小学生の時、隣の長屋におばあさんとおじいさんがいた。長屋といっても2階建てで、そこで3世代で住んでいた。その時代は、こんな狭い家に大勢が暮らすのは当たり前で、自分の部屋がある、風呂があるってのは、稀だった。

さてそのおじいちゃんの家は、1階の道路側を改装して小さな鐵工所というか溶接作業所をやっていて、その奥に小上がり的な4畳半の間があって、その奥には掃き出し窓と腰窓の間くらいの高さの窓があって、その向こうに塀を隔ててぼくの家があった。

その窓の近くには、座卓というか作業台というのかがあって、おじいちゃんが本を読んだり、おばあちゃんが縫い物をしたりしていた。ぼくは塀を乗り越えて、よくその場所に遊びに行っていた。塀から顔をのぞかせると、おじいちゃん、おばあちゃんが『こっちにおいで』と、誘い入れてくれたのだ。塀を乗り越えて、窓からおじいちゃんたちのところへ入って行くと、決まって座卓のしたからカンカンを出してきて、その中に入っていたお菓子をぼくにくれた。ぼくにとって、カンカンは素敵なお菓子が詰まった玉手箱のようのものだった。

後数年して、GS & GDが我が家へ遊びにくるようになったら、カンカンを取り出してお菓子をあげよう。


by nishan-cordy | 2021-11-05 21:56 | 住まいと暮らし | Comments(0)
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