2019年 12月 29日
新しい年に向けて
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いよいよ今年も、あと3日で暮れようとしている。我が家でも、ほんの少しだけ迎春準備が。Mamaは、今日はアパートの階段の掃き下ろし。明日、色々と買い出しに出かけるそうだ。しめ縄も買ってあるし、あとは大晦日の夕方にセットするだけ。

数年前から暮れの恒例行事だった12月30日の餅つきをしなくなって、時間的にも、精神的にも、肉体的にも随分余裕ができるようになった。親父が生きてた頃は、そこにプラスしておせち料理を作るって作業があった。ぼくは実際に作業に関わることはなかった(というか、できる料理の技術がなかった)けれど、毎年必ずこのおせちを作る頃に、親父とばば(親父の妻で、ぼくの母親のことを、親しみを込めてこう呼んでいる)が喧嘩して、家の中がなんとも言えない重くて嫌な空気に包まれた。逃げ出したくなる気分だったことを思い出す。

堀川牛蒡、くわい、海老芋、花ゆりね、鰆の塩焼き、鰤の塩焼き、海老、田作り、鴨、たたき牛蒡、それに各種かまぼこなど、当時のおせちは結構な品数だった。おせち料理の中でも、流石に自分たちで作れないものもいくつかあって、黒豆と栗もその中の一つ。子供の頃は、どちらも甘くて美味しいので、よくつまみ食いしたことを覚えている。

今では品数もかなり少なくなったし、そろそろ作るのも終わりにしようかとMamaと話をしている。黒豆と栗を見ていると、ピリピリした雰囲気の以前の暮れの台所が思い出される。寂しさと安堵が、胸の中に去来する。


by nishan-cordy | 2019-12-29 16:15 | 日々雑感 | Comments(0)
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