2017年 11月 26日
暮れの過ごし方
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Photo:甥っ子の勇姿(2016.12.30)


我が家の年末の恒例行事、餅つき。毎年、12月30日にやってきた。物心ついたころから、ずっとである。なので、ぼくの記憶だけでも約50回。不思議と天候に恵まれ、雨の記憶は2回だけ。商売人の家だから、暮れに年に一度くらいは景気のいい音を響かせて景気付けだってことで、親父の時代からずっと続けてきた。しかしこの餅つき、結構負荷がかかる。29日午後から、もち米を研いで水に浸す。数年前にやっとババが許してくれたけれど、それまでは冷水で米を研いでいた。餅つき当日、まずセッティングが大変。石臼を運び出して、家の前にセット。次にもち米を蒸すために鉄製の窯を組んで、家の中からガスを引く。ここまでで、かなり疲れる。さて、餅つき本番。最近はとるほうに回って、つくことは二臼くらいだけれど、若い頃は次の日鉛筆が持てないほどだった。

先日Mamaがババと買い物に行った時、今年の餅つきの話になった。長男坊は30日から九州に友達と旅行に行くし、次男坊は予定はまだ確定していないけれど仕事の可能性が高い。と言うことは、息子たちとその友達と言うつき手を失うことになる。食べる量も減ってきたし、今年はもち米の量を減らそうかと話をしていたらしい。その時のこと、『別に、小餅もお鏡も買ってもいいよ』と、ババから言いだしたらしい。ぼくには、信じられないことだった。行事を大事にしてそれを続けてきたババ自ら、餅つきを必ずしも続ける必要はないと言い出したのである。ぼくは一抹の寂しさは感じたけれど、これも時代の変遷なのかなと思った。Mamaとぼくたちはどうすると話をしたところ、二人とも餅つきはもういいんじゃないかなってことで意見が一致。翌日、弟に相談した。中学生の姪っ子と小学高学年の甥っ子には、この行事をまだ経験させたいって弟が考えているかもしれないから。彼の答えは、『もう、ええんちゃう』 ってことで、我が家の年末恒例行事だった餅つきは、今年以降中止と言うことになった。

そう決まると、とっても楽しくなってきた。なぜって、年末の30日の午後が自由に時間を使えるから。こんな経験は、これまでなかったこと。以前は、年末年始の休日でも交代で仕事に出ていたんだけれど、数年前から完全に休みにした。それに加えて、30日の午後がフリーに。さて、この時間をどんなふうに使おうか?今から、暮れが楽しみだ。


by nishan-cordy | 2017-11-26 18:18 | 日々雑感 | Comments(0)
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