2017年 09月 11日
写真のち絵本
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Photo:斬新な展示、写真もOK!

昨日、ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムスって展示会に行ってきた。

神戸税関の道路を挟んで、前の建物。神戸市立生糸検査所だった建物を改築しいるらしく、だからKIITOだとか。建物に入ると、とってもレトロな感じで天井も高く気持ちがいい。久しぶりに、こういう場所に来ると、テンション上がりまくり(笑)。お目当ての、ロバート・フランク:ブックス アンド フィルムス展は1Fで開催されていて、なんと入場は無料。そして、写真撮影OKと言う太っ腹さだった。


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Photo:エントランスを入ると、懐かしい風景が。

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Photo:展示場入口。スタッフの皆さん、とってもフレンドリーで気持ちが良かった。


会場入り口で、写真がOKと言うことを知る。最近はSNSで広げてもらおうと、写真OKと言う展示会やコンサートが珍しくない。さて、会場に足を踏み入れて圧倒されたのが、その展示方法。廉価な新聞用紙に高画質で刷り出し、額装などは一切せずにそのまま展示。パンフレットによると、展示終了以後、それらは全て破り捨てられ、市場に出ることなく、この世から消えていくことになるそうだ。オリジナルプリントは、高額な保険料が必要となったり、写真と言うメディアの脆弱性から作品の劣化を恐れる所蔵者が貸し出しはおろか、展示さえもためらうことが多いため、このようなアイデアを採用したらしい。最初にこのアイデアを聞いたフランクは、『安くて早くて汚い、そうこなくっちゃ!』と言ったらしい。良く知らない人だけど、これだけでファンになっちゃいそう!(笑)


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ぼくは以前から、ロバート・フランクを知っていたわけじゃなく、たまたまMamaが阪神電車の駅に置いてあったパンフレットを持って帰ってきたのが切っ掛け。新聞紙大の、正真正銘の新聞紙にモノクロで刷られた、写真とテキストのみのパンフレット。これが、ぼくたちの琴線に触れた。で昨日、行って見ようかと言うことになった。この人、革新的な撮影術と独自の視点でストリート・フォトグラフィーを創始し、現代写真に最も大きな影響を与えたらしい。難しいことは判らないけれど、テーマに沿った日常風景の切り取り方は、なるほどそうだよなって思った。映像も撮っているらしく、長編、短編それぞれに観られるスペースが設けられていた。


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Photo:短編映画

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Photo:本も天井から吊り下げて展示

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Photo:面白い、アイデアだな


展示場を出て、建物の中を散策してみた。ほかにも幾つか、展示会が開催されていた。とっても、オシャレで寛げるスペースもあって、自分たちの住まいに持ち帰れるイメージが多くあった。お昼ご飯を1Fのカフェで頂いて、建物を後にした。
次にぼくたちが目指したのは、西宮市大谷記念美術館 。そこで開催されている『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』に、Mamaが行ってみたいと以前から言っていたのである。



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美術館に着くと、とっても多くの人で賑わっていた。兵庫医科大学病院からほど近い場所に、こんなに立派で素晴らしい美術館があるなんて、これまで全く知らなかった。
こちらは有料で、写真はNG。とてもたくさんの展示があって、大満足だった。ここでも、ほとんど持ち合わせていないぼくの創作意欲が、目覚めたような気がした。というか正確には、憧れが強くなったと言うべきか。写真にしろ、絵にしろ、作家さんの頭の中はどうなってんだろうと思うほど、ぼくでは思いもつかない世界に連れて行ってくれる。自分の知らない世界、思いもつかない世界があるんだって教えてもらえることが、とても嬉しい。出来れば自分でも、そんな世界を漂ってみたいなって思う。

短い時間での展示会のハシゴだったけれど、とても楽しかった。
フォトフレームを買ってきて、これまでGETした戦利品を飾ってみたいなって思った。
最低でも20以上は必要だな・・・、フォトフレーム(笑)。


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Photo:本日の戦利品






by nishan-cordy | 2017-09-11 08:50 | お出かけ | Comments(0)
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