親バカ

来春に大学を卒業予定の次男坊は、新しい年を迎えるとすぐに内定を頂いている会社で健康診断を受ける。ぼくは人事部に連絡してストマーがあることを再度連絡し、一般の新入社員と別に健康診断を受けるように出来た方がいいんじゃないかとなんとなく思っていた。それとなく次男坊に、どう思っているのか話題を振ってみた。『みんなと一緒のほうがいい。隠す必要なんかないし、知っておいてもらった方がいい。』と次男坊。もちろん彼の言うのは正論で、障害者枠で受験したのだから、次男坊の状態は採用サイドも承知して下さっている。でも彼の答えに、ぼくは正直に言って驚いた。奴には、自分の状態ときっちり向き合って生きる覚悟が出来ているように思えた。でも一緒に健康診断を受ける未来の同僚たちにとって、初めて見せられるストマーはかなり衝撃的だろうから、その意味でTシャツくらい着て検診が受けられたらなって思ってしまう。こんな風に思うってことは、まだまだぼくは彼の状態と向き合えてないってことなんだろうか。いずれにせよ、これまでの次男坊とは違うことは間違いない。たいした奴だと、我が息子ながら感心する。体重はまだ50kgにも達していないけれど、その目の輝きをみるととても頼もしく思えてくる。親バカ、ここに極まれリ（笑）。