2013年 12月 16日
敗血症(はいけつしょう、英: sepsis)は、病原体によって引き起こされた全身性炎症反応症候群(SIRS)である。細菌感染症の全身に波及したもので非常に重篤な状態であり、無治療ではショック、DIC、多臓器不全などから早晩死に至る。もともとの体力低下を背景としていることが多く、治療成績も決して良好ではない。敗血症性ショック症状を起こすと患者の25%は死亡する。(Wikipediaより抜粋) 12月3日夜、Mamaの携帯が震えた。電話の主は、次男坊。んっ、次男坊は在宅で自分の部屋で寝ているはずなのに・・・。電話に出ると、『寒くて動けない・・・。なんとかして』と自分の部屋の布団の中から電話してきたらしい。慌ててMamaが部屋に行くと、布団に包まってじっとしている次男坊が。ストマー撤去手術を受け、術後腸の癒着が起きて再度ストマー設置の手術を受けた。今回は小腸の癒着があるので、胃に近いところからストマーに小腸を繋いでいる。その為、十分な水分と栄養の吸収が出来ない。そこで鎖骨のあたりから静脈にカテーテルを入れて、自宅で点滴を入れられるようにしてある。体力的にも随分回復してきたかと思ったけれど、風邪を引くと一気に体力が低下する。寒くて、自分から動けなくなる程にである。とりあえず湯たんぽを抱かせて、夜を明かした。翌日4日の午前中、自宅近くの内科に行って診てもらい風邪薬を貰ってきた。その日から次の日へと日付が変わって間もない頃、大きな物音でぼくは目が覚めた。次男坊の部屋からである。行ってみると、錯乱状態で叫んでいる次男坊が。『しんどい!早くしてくれ!もう、死ぬ!』見ると、手足が引きつけをおこしていて、素人目にも尋常な状態ではない。救急車を呼ぼうとするMamaに、まずは主治医のいる大学病院へ電話するように頼んだ。しかし夜中だからなのか、電話する部署が違うのかなかなかつながらない。仕方なく、119へコール。出来れば主治医のいる大学病院に搬送してもらいたいと伝えるも、どこの病院になるかは判らないとのこと。で、一旦電話を切って、再度大学病院へ。今度は繋がって状況を伝え、ぼくが車で連れて行くことになった。Mamaが電話をしている間、ぼくは電話のある居間と次男坊の部屋を行ったり来たりすることしか出来なかった。『早くして!』『もう、あかん!』とわめく次男坊。なかなか繋がらない電話。人生で初めて、本気でうろたえた。 身長は170cmを越えている次男坊だけれど、体重は43kg。彼を抱いて、4Fから階段を下り、車に乗せた。車中、しんどい、もうあかんを繰り返す次男坊に言葉をかけ続け、大学病院に到着。処置室に次男坊を抱きかかえて入り、ベッドの上に。血圧と体温を測り終えると、すぐに処置が施された。体温は40度、血圧は異常に低く、脈拍はとても速かった。そこでまず、体温を下げる薬と血圧を上げる薬、そして抗菌薬を投与。その後カテーテルを撤去。医者から告げられた病名が、敗血症性ショック。何らかの原因で菌が全身に回り、その為に引き起こされたものだそうだ。この時点ではなんの菌が原因なのか特定できていないので、全般に効く薬を投与して頂いた。血液検査もすぐに行って頂いたが、その結果は真っ赤か。搬送した時点では、本当にとんでもない状態だったようだ。あたりがほんのり明るくなってきた6時頃、処置室からICUに移動して24時間監視のもと治療を受けることになった。今思うと搬送した時に処置をして下さった若い女性のお医者さんが、的確かつ迅速に処置をして下さったことが、次男坊がこの世に留まれた大きな要因なんじゃないかと思う。ICUに入ったこともあって、ぼくとMamaは一旦帰宅し仮眠をとることにした。午後、再びICUを訪れる。当然ながらICUには重篤な状態の患者さんがおられる訳だけれど、その中に我が子がいるという事実に、改めて事態の深刻さを思い知らされた。
by nishan-cordy
| 2013-12-16 18:09
| 健康
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